NBAの歴史は今年で76年目を迎えます。
この積み重なった歴史の中で、常にチャンピオンリングを巡る熾烈な戦いが繰り広げられてきました。
NBAチャンピオンになる為に、選手は厳しいトレーニングを重ねます。
また、NBAチャンピオンになる為に、GMは多岐に渡る情報集から戦力分析を繰り返します。
少しでも現状維持に甘んじることがあれば、それすなわち、後退を意味するのです。
悠久の時間の流れの中で、バスケットボールは物凄いスピードで進化を繰り返しています。
それは今この瞬間も続いています。
今回は、NBAの歴史上、歴代最強のチームをランキングにして見ていきたいと思います。
10位 2015-16 クリーブランド・キャバリアーズ
- シーズン成績:57勝25敗
- ポストシーズン成績:16勝5敗
この年のキャブスは、NBA史上唯一のチームです。
では、何が史上唯一なのかというと、この時にファイナルで対戦したのが、ゴールデンステイト・ウォリアーズなのですが、ファイナルでは、ウォリアーズに1勝3敗と土俵際まで追い込まれてしまいます。
しかし、そこから3連勝して、4勝3敗で逆転でNBAファイナルを制しました。
ファイナルにおいて、1勝3敗からの逆転優勝はこの年のキャブス以外には記録がありません。
キャブスの球団史上唯一の優勝を達成しました。
この年は、レブロン、カイリー・アービング、ケビン・ラブのBIG3を中心にJR・スミス、ダンテ・ジョーンズ、ジェイソン・リチャードソンなど個性派が脇を固めていました。
9位 2012-13 マイアミ・ヒート
- シーズン成績:66勝16敗
- ポストシーズン成績:16勝7敗
NBA史上3番目に長い27連勝を記録したチーム。
1998年のシカゴ・ブルズ以来の3年連続でイースタンカンファレンスチャンピオンとなったこの年のヒートは、レブロン、ウェイド、ボッシュのBIG3に加え、シックスマンに、レイ・アレンもいました。
ポストシーズンにおいて、NBAファイナルに進むまでの道のりは特に苦も無く、ファイナルまで進出し、ファイナルではポポビッチ率いるスパーズを激戦の末、4勝3敗で破り、2連覇を達成しました。
ファイナルでは、レイ・アレンの土壇場でのクラッチシュートが決まり、ヒートが連覇を果たしましたが、未だに、このシュートがなかったら、ヒートの2連覇は無かっただろうと言われています。
8位 1964-65 ボストン・セルティックス
- シーズン成績:62勝18敗
- ポストシーズン成績:8勝4敗
NBAの歴史上、名門中の名門と言われるのが、セルティックスです。
中でも、この年のチームが最も最強と言われています。この年のファイナルでも、ライバルのレイカーズを4勝1敗で下し、前人未到のファイナル8連覇を達成しました。
また、セルティックスは通算でも17回の優勝を数えます。
このチームにおいては、伝説のヘッドコーチである、レッド・アワーバックがチームを率いて、中心選手には、ビル・ラッセル、サム・ジョーンズ、ジョン・パブリチェックらがいました。
7位 1966-67 フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
- シーズン成績:68勝13敗
- ポストシーズン成績:12勝3敗
1960年代は圧倒的な強さで、セルティックスがリーグを支配することが続いていました。
しかし、その王朝を打ち破ったのが、この年のシクサーズでした。
イースタンカンファレンスファイナルで、セルティックスを破ったシクサーズは、ファイナルで、サンフランシスコ・ウォリアーズを4勝2敗で下し、チーム史上2度目のチャンピオンに輝きました。
チームの中心はチェンバレンでしたが、この時のヘッドコーチは、チェンバレンの平均点を下げてでもチーム全員にオフェンスに参加させたことが好結果に結びついたのです。
6位 1985-86 ボストン・セルティックス
- シーズン成績:67勝15敗
- ポストシーズン成績:15勝3敗
1980年代のセルティックスもまた、リーグを席巻する圧倒的なチームでした。
そして、この年の優勝を最後に、2007年の優勝まで低迷が続きます。
この年のチームには、ラリー・バード、ケビン・マクヘイル、ロバート・パリッシュのBIG3を揃え、ヒューストン・ロケッツを4勝2敗で下し、チーム史上16度目のチャンピオンに輝きました。
この年はブルズにジョーダンがいて、63点を記録したり、ファイナルではオラジュワンがいるロケットとの対戦など、徐々に時代の移り変わりを予感させる要素が多くありました。
5位 2000-01 ロサンゼルス・レイカーズ
- シーズン成績:56勝26敗
- ポストシーズン成績:15勝1敗
東の名門をセルティックスとするなら、西の名門はレイカーズです。
そして、この年のレイカーズもまた、ポストシーズンでは特に支配的なチームでした。
ヘッドコーチにフィル・ジャクソンを迎え、シャック&コービーのスーパーデュオを中心にポストシーズンで負けなし、ファイナルの第1戦でシクサーズに敗れるまで一気に突っ走ったのです。
特に、シャックは、このポストシーズンで平均30.4点、15.4リバウンドと、正に無双状態の上、コービーも平均29.4点、6.1アシストを記録するなど、手が付けられない状態でした。
この2人の活躍を中心にレイカーズは13度目のNBAチャンピオンに輝きました。
4位 1986-87 ロサンゼルス・レイカーズ
- シーズン成績:65勝17敗
- ポストシーズン成績:15勝3敗
この年のレイカーズもNBA史上に燦然と輝くエリートチャンピオンチームの1つです。
この年のレイカーズは、「ショータイム・レイカーズ」とも呼ばれ、パット・ライリーがチームを率いて、その中心には、マジック・ジョンソン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、ジェームズ・ウォージーらがいました。
更にこのシーズン、チームには7人も平均で2桁得点を挙げている選手がおり、ファーストブレイクを中心にマジックがチームを先導していました。
ファイナルでは、セルティックスを4勝2敗で破りました。
3位 1991-92 シカゴ・ブルズ
- シーズン成績:67勝15敗
- ポストシーズン成績:15勝7敗
この年のブルズは、前年に続き、ファイナル連覇を目指す過程にいました。
この時のチームには、ジョーダン、ピッペン、ホーレス・グラント、ジョン・パクソン、ビル・カートライトらがいました。
ポストシーズンでは、ユーイング率いるニックスにぎりぎりまで追い詰められもしましたが、4勝3敗で下し、ファイナルでは、ジョーダンのライバルの1人でもあったクライド・ドレクスラー率いるブレイザーズと対戦しました。
当時、どちらが最強のシューティングガードなのかの論争も巻き起こりましたが、ファイナルの結果は4勝2敗でブルズに軍配が上がりました。
2位 2016-17 ゴールデンステイト・ウォリアーズ
- シーズン成績:67勝15敗
- ポストシーズン成績:16勝1敗
スティーブン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンらのラインナップに、ケビン・デュラントが加わったウォリアーズです。
その効果は絶大で、特にプレイオフにおいては、ファイナルまで無敗という無双状態でした。
そして、ファイナルでは二度あることは三度あるといわんばかりに、キャブスが対戦相手となりましたが、キャブスを以てしても、1勝するのがやっとという状況で、最終的に4勝1敗でウォリアーズが勝利しました。
超オフェンシブなチームでありながら、チームロスターには要所を締めるプレイヤーが多くいました。
1位 1995-96 シカゴ・ブルズ
- シーズン成績:72勝10敗
- ポストシーズン成績:15勝3敗
ウォリアーズに更新されるまで、NBA史上最多勝利数を誇ったのが、この年のブルズでした。
ホームでは37勝0敗と無敗を誇り、シーズン44連勝を飾るなど圧倒的な強さを見せました。
この年は、ジョーダンが一時引退からカムバックして初めての本格的なシーズンでした。
チームにはジョーダン、ピッペン、ロッドマンのBIG3を中心として、上記のような成績を挙げます。
ファイナルにおいても、シアトル・スーパーソニックスを4勝2敗で下し、2度目のスリーピートに向けて第一歩を歩み始めました。
まとめ
ここまで歴代の最強チームを紹介してきました。
NBAは長い歴史の中で常にチャンピオンリングを目指す競争が繰り広げられてきましたね。
選手は厳しいトレーニングを重ね、GMは多岐に渡る情報から戦力分析を繰り返し、現状維持に甘んじないことが必要です。
そして、バスケットボールは長い時間の中で進化し続けています。
これからどんなチームが出てくるのでしょうか?