今回は2024-25シーズンのNBAプレイオフ進出チームについて考えていきたいと思います。
コロナ禍のシーズンにおいて、それがどう影響してくるのか、不明瞭な部分もありますし、そもそも、レギュラーシーズンとプレイオフは別物ということもありますが、序盤戦では毎年の如く、サプライズチームが現れます。
果たして、そのサプライズチームは、そのままシーズンを突っ走り、プレイオフへ出場するのか、はたまた、蓋を開けてみたら、やっぱり、来たかという強豪チームぞろいになるのか、今シーズンも混迷を極めそうなNBAですが、一体、どうなるのでしょうか??
とても楽しみですね。
ウエスタンカンファレンスを見てみましょう。
8位 ヒューストン・ロケッツ
今シーズンは、序盤から、チームとしてとよりは、場外戦の模様を多くの時間に費やしていたように思います。
そしてビッグニュースとなった、ハーデンの移籍以降の戦い方に絞ってみれば、移籍当初は戦い方を模索していたようですが、少しずつ戦い方が確立されてきたのかなと思いました。
その中でも、オラディポの加入により、ハーデン在籍時とは違い、ボールムーブメントも良くなった上、ルーキーのタイトの活躍などにより、6連勝を飾るなど、少しずつ上昇気流に乗ってきているようです。
ウォール、カズンズらベテランにとっても、仕切り直しとするのか、注目していきたいです。
7位 ゴールデンステイト・ウォリアーズ
正直、ウォリアーズを今シーズンのプレイオフ進出チームに選ぶのには、抵抗と迷いがありました。
ここに、トンプソンがいれば、選出理由としてはよりはっきりしますし、そもそも、順位も下位ではないと思います。
しかし、スポーツにおいて、「たら、れば」はなし。
シーズンは長いですし、マラソンのように、長距離走の一面を持っていますので、どうなるのか分からない部分も多分にあります。
ですが、今シーズンのウォリアーズ、特にワイズマンの起用法をはじめとする、新戦力の融合がどこまで進むのか。
これがうまくいけば、プレイオフにも返り咲くと思いますし、逆に、カリーに負担がかかりすぎると、危なくなると思っています。
6位 フェニックス・サンズ
昨シーズンのシーディングゲームでは、無傷の8連勝と、一躍注目されたサンズですが、今シーズンはそこに、司令塔であるクリス・ポールを加えることとなりました。
シーディングゲームで活躍した、ブッカー、エイトン、ブリッジス、ジョンソンという若手たちにポールをはじめとするベテランが加わり、更に楽しみになりました。
また、ポールが加入したことで、これまでのバスケットとは違い、しっかりとハーフコートバスケットも確立しはじめたことで、戦い方に幅が出てきたのではないでしょうか。
それによって、強豪チームでも勝ちに行けるようなりました。あとは、逆に、下位チームでの取りこぼしがないように注意したいですね。
5位 ポートランド・トレイルブレイザーズ
開幕から時間の経過とともに、少しずつ少しずつ、歯車がかみ合ってきたのはがブレイザーズです。
昨シーズンのプレイオフの戦いは非常に面白かったので、今シーズン期待しているのですが、やっと形になってきたと思った矢先に、ヌルキッチ、マッカラムが怪我で戦線離脱という想定外の状況に陥りましたね。
後半戦、そして、プレイオフに向けて、昨シーズンに続く的確な補強が必要になってくるかもしれません。まずは、万全な状態を取り戻すことが先決です。
4位 デンバー・ナゲッツ
チームとしては、開幕から、5試合のうち、4試合がホームだったにも関わらず、全敗を期すなど完全に出遅れた形となりました。
しかし、プレイヤーに目を移せば、ヨキッチがトリプルダブルを連発するなど絶好調です。
ただし、ヨキッチの孤軍奮闘だけでは、ウエスタンカンファレンスは勝ち抜けないのと、チームとしての課題である、ディフェンス面の改善が今後の戦いを占う鍵になりそうです。
ヨキッチ、マレーに次ぐ得点源としての期待をしたい、マイケル・ポーターJr.の復活にも注目したいです。
3位 ユタ・ジャズ
序盤戦では最も波に乗っているチームではないでしょうか。
ジャズは昨年まで4年連続でプレイオフに出ていますが、カンファレンス・セミファイナルが最高の順位でした。
直近の2年に関しては、1回線で姿を消しており、主力選手の高齢化も進んでいるので、現体制としては恐らく今シーズンが最後と思われます。
チームとして、1段階上のレベルアップが求められる中、今シーズンにおいては、10連勝を記録するなど、オフェンスでもディフェンス面でも、レーティングがリーグ全体でどちらも5位以内に入るなど、戦い方が確立しつつあるようです。
2位 ロサンゼルス・レイカーズ
レイカーズを2位としたのは、レイカーズが2000年代の黄金期の時のチームのように、レギュラーシーズンにおいては、あくまで、プレイオフの為の調整に主眼を置いているように見えるためです。
恐らく、後半戦も最終盤になってはじめて、ギアを本格的に入れてくるのではないかと思うほど、余力を残しながら戦っている感じが強くします。
しかもレイカーズにおいては、新加入した選手がことごとくチームにフィットしながら序盤戦を戦っていますので、プレイオフの順位というよりは、ファイナルを逆算しながら戦っているようにすら見えてきます。
レイカーズにとっては、一番の脅威となるのは、主力選手の怪我などによる長期離脱です。
それを補って余りある程に、選手層は厚く、実に10人以上が平均で15分以上プレイしています。そうしながらでも勝てる、レイカーズの強さに驚くとともに、今の状態に恐怖すら覚えます。
1位 ロサンゼルス・クリッパーズ
正直、ロサンゼルスの2強については、どちらが1位でもおかしくないです。
昨年は、ナゲッツの猛攻で、カンファレンス・セミファイナルで姿を消したクリッパーズ。
雪辱を晴らすべく迎えた今シーズンはいきなり、レイカーズとのマッチアップでした。レイカーズと次戦のナゲッツを破り、いいスタートを切ったかに見えましたが、序盤は蓋を開けてみれば、まずますといった成績に落ち着きました。
今後の課題としては、レナード、ジョージに続く得点源を確保と、ディフェンスの改善が挙げられます。
チームの成熟度は、少しずつ、二人に頼らなくても確立できつつあるので、昨年問題になった、チームケミストリーをどこまで高められるかが鍵になりそうです。
まとめ
今シーズンのNBAでは、昨年に引き続き、プレーイントーナメントも開かれました。
その対戦方法が昨年とは異なることから、ウエスタンにしても、イースタンにしても、上位10チームほどに、プレイオフは勿論、MLBでいうワイルドカードのような位置づけから、NBA優勝するチームも出てくるのではないかという思いもあります。
こと、ウエスタンにしてみれば、近年はイースタン上位のチームの成績でも、ウエスタンのプレイオフに出られないことがあるほど、ウエスタンのレベルは高いです。
例え、プレイオフ圏外のチームであっても、ちょっとしたきっかけで、圏内に食い込んでくるだろうし、このランキングに載せなかった、マーベリックスやサンダーにもまだまだチャンスはあると思います。
そして、王者のレイカーズがどのタイミングでギアを入れてくるのか、打倒レイカーズにおいて、どこのチームが筆頭候補となるのか、シーズンが佳境を迎えるまでに、まだまだ、楽しみは尽きないです。